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2006年11月17日 (金)

伊藤のレンマとノーベル経済学賞

伊藤のレンマをもとにノーベル経済学賞を受賞したのは誰でしょう?

それはロバート・マートンとマイロン・S・ショールズ です。

マートンは連続時間ファイナンス分野やポートフォリオ最適化の分野で研究を進め、同僚のマイロン・ショールズと1973年頃にオプション価格式(ブラック=ショールズ式)の定式化に大きな役割を果たした。

ショールズはブラックといっしょにオプション価格の定式化に没頭し、その後ロバート・マートンとの競争の中でブラック=ショールズ式を1973年頃完成させた。

ブラック=ショールズ式ではオプションからの収益は、もとになる株と借り入れとの適切な組み合わせによって再現できるという。その両者の価格式を結合すれば、それがオプションの価格となる。

この理論は CAPM モデル、モジリアニ=ミラーの法則と並ぶ現代ファイナンス理論の三大成果とされ、デリバティブに関する理論的研究は大幅な進展を見せた。

オプション理論では不確実性にも価値があることを示し、オプション価格式があることで、「待つ」という判断の持つ価値も明確に理論化できるようになった。

1997 年のノーベル記念経済学賞はマートンとショールズの共同受賞になった。翌1998 年、運用面でもこの理論が大きな役割を果たしていた大規模ファンドLTCM が、アメリカの証券市場そのものを揺るがしかねない空前の損失を出して倒産し、デリバティブの危険さを身をもって証明することになってしまった。

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