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2008年10月19日 (日)

世界恐慌前夜

2007年夏にはじまった米国発世界恐慌前夜の始まりに対して米国ではファニーメイとフレディーマック2社の実質的国営化(最大20兆円まで投入)を行なった。

2008年3月、ベア・スターンズのJPモルガン・チェースによる救済買収。ここらから確実に事態はおかしい。

しかも米国だけでなく、欧州なども巻き込んだ世界規模のバブル崩壊。

2008年9月15日のリーマン・ブラザーズ倒産。野村証券はそのリーマン・ブラザーズ(アジア・欧州)を買収して投資銀行モデルの継続方針。

AIGに9兆円の公的資金投入。日本では2003年りそな銀行に投入した公的資金は約2兆円でその4倍以上。規模の大きさと事の重大さが違う。株価暴落は自然回復可能だが、信用収縮(金融恐慌)は資本注入が必要。

2008年9月21日、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの銀行持株会社化。三菱UFJによるモルガン・スタンレーへの出資。しかも当初の普通株をなくし優先株出資へ。ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイ)によるゴールドマンへの優先株出資。当初の事態では産油国が出資元であったが、日本にも出資機会が回ってきた。

これらの意味するところは投資銀行モデルの崩壊。資金調達してプリンシパル(投資主体)をエージェント自身が行なう投資銀行モデルの崩壊。資金量の何倍もの「レバレッジ(保証金維持率の低い信用取引)」をかけるビジネスモデルの崩壊。

2008年の史上最大の銀行破綻(ワシントン・ミューチュアル)。JPモルガン・チェースが買収。

日本では1997年には山一證券が自主廃業(破産宣告で解散)北海道拓殖銀行が破綻。1998年には長銀、日債銀が経営破たんしている。このころ上乗せ利率としてジャパンプレミアムがついたが、現在は米国の銀行間金利にアメリカンプレミアム?がつきだしている。

現在の米国では日本でのバブル崩壊と同じことが繰り返されている。歴史は明らかに繰り返す。世界安定→金利低下→リターン低下→欲を満たすためにレバレッジ→架空の需要でバブル発生→バブル崩壊→世界不安定→世界再安定。惚れた腫れた、裏切り、そして欲はいつの時代にも存在する。

やっかいなのは米国が日本と異なり貿易赤字国であること。日本は財政赤字と言えど、個人資産は1500兆円あり、米国の個人は借入、負債が多い。米国は基軸通貨を持っているのが幸いだが、今後は基軸通貨がどうなるのか。

1929年10月24日の第一次世界大戦後の好景気米国の生産過剰もあって始まった世界恐慌は1933年が最悪時であった。1931年のオーストリアの大銀行破たんが事態を悪化させた。当時もGM株は急落している。植民地国を持たない日本・ドイツ・イタリアは恐慌のダメージを軽減させられず全体主義に走った。

日本では1930年から昭和恐慌がおこり、円の切り上げで輸出激減。農村貧困でデフレ政策がインフレ政策になり、金輸出再禁止で円安になり大規模プロジェクトもあり経済的成長が図られ経済水準自身は改善していたが、植民地を持つ国(英・仏)のブロック経済が浸透して自らのブロック経済拡大を目指して1939年には第二次世界大戦。ドイツではアメリカ企業撤退、復興経済は一気にどん底になり大量の失業者で国内経済は破綻状態となり、ナチス・ドイツがポーランド侵攻したことにたいして、イギリス・フランスが宣戦布告した。日本では1932年に5・15事件がおき、犬養毅首相が暗殺され政党政治は終焉し軍事政権になった。1936年には2・26事件がおき、岡田啓介首相が殺害され、1940年には日独伊三国軍事同盟を結び、1941年に真珠湾攻撃。1945年まで続いた。

2007年から起きた今回の第二次世界恐慌は2011年が最悪か?今回もGM株は急落した。今回はアメリカの対処が早いので2009-2010で終結するか?これからが資産デフレと消費低迷の本格化。どこが底なのか。前回の世界恐慌10年後(2017年)におきた戦争の事態は避けなければならない。

まずは、個人も法人も財務体性の強化が急務で、投資抑制が基本なのだろうか。

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