相場動向
日経平均10600円程度の50年移動平均線を2009年12月は下回ったままである。ダウントレンドの現状ではこの値が上値抵抗線になる。
日経平均採用銘柄の変更はあるものの、バブル崩壊以降二度目の出来事。事の大きさがわかる。バブルは利潤率低迷の時に手段として生じてくる。
債権の低利回りも投資機会のなさを象徴している。
大航海時代も利潤率の低下からグローバリゼーションをめざしたが、現在も同様の状況である。グローバリゼーションは利潤獲得のための手段で、異なる価格体系の経済圏が市場統合していく。
16世紀にも先進国イタリアに新興国英国・ドイツが追いついていった。今は先進国日本に新興国中国が追いついてくるが、20年はかかる。
世界同時不況後には資源・食料価格高騰が再現される。
米国の安い調達コストでの外国資本は原油・自動車輸入や外国への投資へ回っていた。リターンは3倍以上であったが限界に来今回崩壊した。
金融経済が実物経済より優位に立っていた時代が終わった。今後は新興国経済が拡大し、台頭してくる。金融経済と実物経済のバランスが取り戻されていく。
米国一辺倒から無極化、その後は多極化へと向かっていく。
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