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2007年1月28日 (日)

下血と血便

コールタールのような黒い「下血」は
主に食道、胃、十二指腸などからの出血がまず考えられます。
胃・十二指腸潰瘍や食道静脈瘤などから出てくる赤い血液が
胃酸で酸化されて黒くなるのです。
こうした場合には早めに医師の診察を受けるべきです。
一方で便に赤い血液や粘液が混ざった「血便」は
大腸、直腸などからの出血が考えられます。
こうした「血便」を来たす病気の第一は痔核です。
内痔核では肛門周囲の静脈が腫れで出血し、
痔の60-70%を占めます。
排便時に真っ赤な血液がでるのが典型的で、
痛みがないのが普通です。
外痔核では出血はみられませんが、時に血マメ(血栓)を形成して
激しい痛みと肛門周囲の腫れを生じる事があります。
ただ痔かどうかは自己判断せず、
他の病気でないことを確かめるために
医師の診察を受け、正しい治療をする必要があります。
「血便」は大腸ポリープでも生じます。
ポリープからの出血は多量~少量~無しまで様々です。
「血便」で気をつけなければいけないのは大腸癌です。
大腸癌の初発症状は血便、便通異常、腹痛、腹部膨満、貧血、
体重減少、腹部腫瘤など様々です。
「血便」は更に潰瘍性大腸炎でも認められます。
これは粘血便や下痢が持続する慢性の病気で、
直腸から連続性に結腸に向かって炎症が波及します。
クローン病でもまれに「血便」を認められます。
こうした様々な大腸の病気の診断には医師の診察後に大腸内視鏡検査などを行います。
「血便」は感染性大腸炎
(腸結核、アメーバ赤痢、細菌性赤痢、サルモネラ、腸炎ビブリオ、
キャンピロバクター腸炎、病原性大腸菌0-157など)
や動脈硬化などで大腸の血液の流れが悪くなって生じる
虚血性腸炎でも認められます。
また薬剤性大腸炎と言って、抗生物質、痛み止めなどで「血便」を認める場合もあります。
「下血」や「血便」をみたら必ず早い時期に
医師の診察を受けて下さい。
痔なら命に別状は来たしませんが、大腸癌なら放っておくと
手遅れになります。
また他にも様々な原因がありますので、
自分は痔が悪いのだと決めつけたり、
恥ずかしいからといって放置するのが一番よくありません。
やはり早期発見、早期治療が大切です。
東京都足立区綾瀬2-10-22
南綾瀬クリニック
(千代田線綾瀬駅下車小菅法務局方面南下徒歩3分
京成バス小菅法務局前下車北上徒歩2分)
電話03-5629-6631

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