結核の現状
日本では1980年頃までは結核は順調に減っていた。それ以降は結核患者の改善率は減少し、1990年代後半には上昇しだした。
1999年には結核緊急事態宣言も出されている。
結核は現在でも問題な疾患である。
2005年においては新規の結核発症患者は28000例ほどある。うち6割が60歳以上とされている。
高齢者では特に結核に注意しなければならない。
60代、70代にくらべ、80代では結核罹患率は高くなるので要注意である。この年代では外来性再感染が問題である。
また薬剤耐性結核菌の出現も問題になっている。
最近増えだしているHIV感染に伴う、結核既感染状態の内因性再燃も問題である。
結核発症のリスク因子は・・・
乳幼児・思春期
細長型体型
糖尿病・腎不全・血友病・HIV・悪性腫瘍
ステロイド内服・放射線治療・抗がん剤治療
多量喫煙
精神ストレス
感染者濃厚接触
X線上治療所見者・・・
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