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2008年3月 2日 (日)

長引く咳に隠れたCOPD・GERD

喫煙歴があり、半年以上にわたって咳が続いており、しかも冬季に増悪する経過がある場合の原因は・・・

長期の喫煙や職業的粉塵暴露であることもあります。

こうした場合にはCOPD(慢性閉塞性肺疾患:肺気腫・慢性気管支炎)の可能性が高いです。

COPDでは数年の経過で次第に症状が悪化し、息切れが強くなって、重症になれば自宅での酸素療法が必要な場合があります。

COPDは全国で数百万人の患者がいるとされていますが、実際に治療を受けている人は数十万人程度にすぎません。中高年に多い病気です。

咳やたんが半年以上にわたって続く場合、重いものには肺結核や肺がんの場合もあります。

肺がんは肺気腫の合併として頻度が高いです。

COPDの治療は、まずリスク除去(禁煙)です。

節煙やニコチン量の少ないタバコに変えても、症状は進行します。

COPDの治療薬では気管支を広げるような吸入薬(β2刺激薬・抗コリン薬)を単剤、あるいは両方使います。 内服治療もあります。

喫煙は肺がんだけでなく、他の臓器のがん、その他にも心臓病や脳血管障害の原因となる動脈硬化を悪化させます。

その他にも長引く咳には鼻汁がのどに流れ込む後鼻漏によるもの、胃液が食道の上部や気管支にまで少量逆流する胃食道逆流症(GERD)、幼少期の肺炎の後遺症などで生じた気管支拡張症、気道感染(マイコプラズマなどのウイルス)が治ったあとに続く気道過敏症、一部の高血圧の治療薬(ACE阻害薬)の副作用による咳など様々あります。

長引く咳の場合にはまず内科で相談しましょう。

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