« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »

2009年9月

2009年9月26日 (土)

新型インフルエンザH1N1sw1・2009秋

秋になって新型インフルエンザH1N1sw1が流行ってきました。

このインフルエンザは豚どうして感染していたものが、ヒトへ感染し、人同士でも感染するようになったものです。毒性は通常の季節性インフルエンザとあまり変わりません。ただ、ほとんどのヒトがこのウイルスに罹っていないため容易に感染してしまいます。

(2003年に出現した高病原性の鳥インフルエンザH5N1は致死率60%ですが、まだヒトからヒトへの感染は認められていません。世界全体でも400例程度の感染例です。新型インフルエンザの死亡率は1%もありません。)

普段から咳をまき散らさないように気をつける必要があります。無用に人混みに行かないようにする必要もあります。

また持病があったり、抵抗力の弱いハイリスクの患者さんでは重症化に注意する必要があります。持病がなくても普段の健康管理には注意する必要があります。

学校では必要に応じて臨時休校や学級閉鎖も考えなければなりません。

急な発熱とともに咳やのどの痛みがでたり、インフルエンザの人と濃厚接触環境にある中での発熱の場合には、医療機関への受診が望まれます。一方で、全く熱もなく、症状もなければあわてる必要はありません。

2009年5月に兵庫県などで新型インフルエンザが流行した際の報告では11-20歳の患者が多く、高校生で特に多く、38.6-39.0度の発熱が多く、咳、鼻水、咽頭痛、頭痛、全身倦怠感が多かったようです。

対策ではワクチンや治療薬の医療確保と検疫や社会的隔離(学校閉鎖)の公衆衛生対策が必要です。感染初期の学校閉鎖は感染拡大には効果的です。このことは1918年のスペインインフルエンザで米国セントルイスの隔離対応が効果的だったのに対し、フィラデルフィアでの未対応で感染拡大からも示されています。

兵庫県での拡大防止も学校閉鎖が効果的であったのかもしれません。

対策では感染力と病原性が問題になりますが、基本再生産数は1→1.4~1.6とされています。致死率は高くないものとされ、軽い感染者が多いです。

流行は高校生主体から年齢分布は広がりつつあります。今回の新型インフルエンザは夏の高温でも感染しやすいものです。

新型インフルエンザは小児では感染しやすいであろうが、成人では2ヶ月で10-20%の感染で社会的機能麻痺の事態は考えにくいものと思われます。しかし高齢者では細菌性肺炎の併発に注意する必要があります。

|
|

2009年9月 3日 (木)

結核の現状

日本では1980年頃までは結核は順調に減っていた。それ以降は結核患者の改善率は減少し、1990年代後半には上昇しだした。

1999年には結核緊急事態宣言も出されている。

結核は現在でも問題な疾患である。

2005年においては新規の結核発症患者は28000例ほどある。うち6割が60歳以上とされている。

高齢者では特に結核に注意しなければならない。

60代、70代にくらべ、80代では結核罹患率は高くなるので要注意である。この年代では外来性再感染が問題である。

また薬剤耐性結核菌の出現も問題になっている。

最近増えだしているHIV感染に伴う、結核既感染状態の内因性再燃も問題である。

結核発症のリスク因子は・・・

乳幼児・思春期

細長型体型

糖尿病・腎不全・血友病・HIV・悪性腫瘍

ステロイド内服・放射線治療・抗がん剤治療

多量喫煙

精神ストレス

感染者濃厚接触

X線上治療所見者・・・

|
|

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »