心と体

2018年1月 4日 (木)

脳塞栓のリスク

中大脳動脈灌流領域に生じやすいとされる心原性脳塞栓の塞栓源に関するTOAST(Trial of Org 10172 in Acute Stroke Treatment, Stroke24:35-41,1993)Studyでは、
高リスク塞栓源として人工弁、MS+af、非孤立性af、洞不全症候群、LA内血栓、AMI(発症4週未満)、IEなどをあげており、
中等度リスク塞栓源として生体弁、MS(af無)、孤立性af、心房粗動、CHF、AMI(発症後4週から6ヶ月未満)、非細菌性血栓性心内膜炎をあげています。
これらでは二次予防としてNOAC、DOACなどの抗凝固療法やワルファリンや抗血小板療法が必要とされることがあります。

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2017年12月12日 (火)

スタチンによる脳卒中発症予防

J Am Heart Assoc2017:6:e005658では45000例の後ろ向きコホートにて、虚血性脳卒中発症後3〜6カ月以内のスタチン療法中止が、中止後1年以内の脳卒中再発のリスクと関連していると報告されています。
2013年ACC/AHAガイドラインにおけるアテローム動脈硬化による虚血性脳卒中の再発予防にスタチンを推奨していることと一致する報告でもあります。

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2017年9月 9日 (土)

誤嚥性肺炎と嚥下機能

高齢者の肺炎は誤嚥によるものが多く、70才以上の肺炎入院患者の7割以上は誤嚥性肺炎とも言われています。 笑うという動作が口腔体操と同様の働きを果たし、舌や口の周り、首などの嚥下に必要な筋肉のトレーニングにつながっており、笑うことによって嚥下機能の低下が抑制されると考えられます。 葛飾区堀切1-41-9で内科・消化器内科・小児科の大山クリニック(03-3692-1314)。午後2時半〜午後7時半(月、水〜日曜日)。消化器内視鏡センター、もの忘れ外来、頭痛外来、肝臓外来、超音波検査・X線検査・肺機能検査・一般採血

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2017年8月20日 (日)

高齢者総合機能評価CGAとPOBSフレイル予防における多種連携の重要性について

 平均寿命と健康寿命の乖離問題(男性9年、女性12年程度の差)が指摘されており、健康寿命を延伸させるためのフレイル(虚弱)対策が必要になっています。

 フレイル(虚弱)にはPフィジカル(身体)面、Oオーラル(口腔嚥下栄養)面、Bブレイン(脳神経精神)面、Sソーシャル(社会)面における機能チェックと対策トレーニングが必要になります。

 葛飾区医師会では葛飾antiフレイル活動POBSとして、健康寿命延伸のためのPOBSフレイル予防をPOBSチェックリストとPOBSトレーニングメニューを用いて推進する活動を行っています。 

 一方で老年症候群に対しては高齢者総合機能評価CGA(comprehensive geriatric assessment)も用いられており、CGA1、2基本的ADL(1入浴2排泄等、Barthel index)、CGA3手段的ADL(交通機関利用等、Lawton index)に関してはPOBSフレイルのPフィジカルフレイルOオーラルフレイルSソーシャルフレイル対策が重要になります。

 CGA4意欲(面会時挨拶等、Vitality index)、CGA5情緒(無力感抑うつ等、Geriatric Depression Scale)に関してはPOBSフレイルのOオーラルフレイルBブレインフレイルSソーシャルフレイル対策が重要になります。

 CGA6、7認知機能(6復唱7遅延再生等)に関してはPOBSフレイルのBブレインフレイル対策が重要になります。 

 このように高齢者の老年症候群対策、健康寿命延伸対策にはPOBSフレイルのチェックリストやCGA評価を踏まえて疾患管理を担う医療機関を中心に多職種でのPOBSフレイルトレーニング対応が必要になリます。

2017.8.20  葛飾区医師会 地域医療部  地域包括ケア担当 理事

大山クリニック 院長  大山高令

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2017年8月 8日 (火)

薬物依存の要因

薬物依存の予測因子には虐待経験、いじめ被害、達成感の乏しさ、両親の不和離婚、自尊心の低さ、自傷行為、うつエピソード、親のアルコール乱用などがあるとされています。 薬物依存は多幸感を求めてなるのではなく、苦痛からの逃避を求めてなるものである。快感といった正の報酬ではなく、苦痛の緩和消失といった負の報酬が手放せないから依存するともされています。  1979年のラットパーク実験でAlexanderらは孤独やストレスといった環境が人を薬物依存にさせるという負の強化の仮説を立てています。 大山クリニック 葛飾区堀切1-41-9電話03-3692-1314内科、小児科、消化器内科、消化器内視鏡センター、日曜診療あり

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2017年7月 7日 (金)

カルシウムと骨折

BMJ2015 sep 29;351:h4580では食事性カルシウム摂取量は骨折リスクと関連せず、食物からのカルシウム摂取量の増加が骨折予防につながることを示す臨床試験のエビデンスは無いとしています。 またカルシウムサプリメントの骨折予防効果に関するエビデンスには一貫性が無いとしています。 大山クリニック 堀切1-41-9 電話03-3692-1314 土日曜診療あり。

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2017年5月21日 (日)

フレイル

名古屋大学の葛谷先生が、日本内科学会雑誌2017.106.3.557-561においてフレイルは生活習慣病、多疾患罹患、多剤投与でも生じ、生活習慣病(糖尿病、心血管疾患、慢性呼吸器疾患、腎疾患、肥満症、癌など)の重症化、死亡リスクの増加を来すと図で説明していることから、フレイルは脳卒中、認知症、転倒骨折などとともに一種のmalignant cycleとして捉える必要があるのでしょう。

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2017年5月 5日 (金)

運動の強度

生活習慣病予防には運動が欠かせませんが、その運動には強度があります。

強度Mets1.8立位→METs2.5ヨガ→METs2.8ゆっくり歩行
→METs3.0通常歩行→METs4.0自転車→METs4.3速歩

〒124-0006 東京都葛飾区堀切1-41-9 大山クリニック 03-3692-1314

内科・消化器内科・小児科・循環器内科・・・肝臓外来・・・消化器内視鏡センター
頭痛外来・もの忘れ外来・肥満外来・摂食嚥下外来

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2017年4月12日 (水)

包括的フレイル予防での健康寿命延伸

フレイル、ロコモティブシンドローム、サルコペニアでは認知症とともに転倒骨折のリスクが高く、薬剤性のふらつきによる転倒骨折とともに注意が必要です。 老化にはフレイルモデルと疾病モデルと両者の混在モデルがありそれぞれに対する対応が必要とされます。 フレイルの場合、歩行速度の低下は信号を渡りきれるか(1m/秒)でチェック、筋力の低下はペットボトルのキャップが開けられるかどうかでチェック、活動度の低下はこの一週間で体操や運動をしたかでチェック、更には体重減少と疲労感もチェックして判定します。 骨格筋は40歳頃から低下し始め、80歳では30%も低下する場合もありPhysicalフレイルへの対応は重要であります。 骨、筋肉、関節の機能低下がロコモティブシンドロームであり、運動器不安定症であります。その中で筋肉量の低下はサルコペニアでもあり、たんぱく質とアミノ酸の経口摂取で、更にはビタミンDの経口摂取で対応しますがこれらはOralフレイル対応でもあり、レジスタンス運動で増強させます。 認知症は教育レベルを上げたり有酸素運動をしたり禁煙することでも予防できる可能性があり、高齢者うつとともにBrainフレイルへの対応として取りれる必要があります。 Socialフレイル予防には地域活動・社会参加が重要であり、孤立することなく地域全体で健康寿命延伸への活動が求められます。  葛飾区堀切1-41-9で内科・消化器内科・小児科の大山クリニック(03-3692-1314)。午後2時半〜午後7時半(月、水〜日曜日)。消化器内視鏡センター、もの忘れ外来、頭痛外来、肝臓外来、超音波検査・X線検査・肺機能検査・一般採血 

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2017年4月 4日 (火)

青魚のEPA、環境光、高照度療法による抗うつ作用

Eur Neuropsychopharmacol,2013,23,636-644では青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)による抗うつ効果を検討しています。EPAはDHAに比べて酸化を受けやすく、酸化EPAは抗炎症作用があることから、うつや攻撃性や衝動性の抑制に効果があるのかもしれません。
Psychopharmacology,2011,213,831やActa Psychiatr scand,2016,134,65-72では環境光や高照度療法により気分が賦活されることで抑うつ予防効果が認められる報告がされています。

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