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2005年9月25日 (日)

65歳前後での一般診療医療費

65歳を境にして医療費のかかる疾患が分かれます。65歳未満では医療費総額11.5兆円のうち、循環器疾患12.1%、呼吸器疾患11.8%、悪性新生物11.6%で三分の一を占めます。一方で65歳以上では医療費総額12.6兆円のうち、循環器疾患31.1%、悪性新生物13.0%、筋骨格及び結合組織疾患(整形外科的)8.0%で半分を占めます。循環器疾患、悪性新生物は65歳未満から65歳以上にかけて増加し、65歳以上では急速に整形外科的疾患が増えてきます。つまり、生活習慣病予防とがん予防で壮年者・高齢者の医療費の削減と、転倒・骨折予防や関節老化予防で高齢者の医療費削減が満たされうるのです。厚生労働省が生活習慣病予防やがん予防や介護予防を勧めるのも納得できないわけではないですが、一概に医療費削減のみを主眼にする政策はいただけません。日本の医療は現状で世界最高レベルなのです。先進国の中では平均寿命も世界一長寿、新生児死亡率も世界一低い、年間一人当たりの医療費も世界一低い、国内経済に占める医療費全体の割合も英国に次いで低いといった優良な医療制度です。これ以上、医療費削減ばかりすすめると、弊害が出てきます。少なくとも平均寿命が延びなくなってきます。国内経済に占める医療費全体の割合も他の先進国よりはずっと低く抑えられています。世界一早い高齢化の進展で医療費のみがクローズアップされがちですが、世界と比較した現実にも、もう少し目を向け最適な医療制度を考えるべきです。

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