« 中内功と後藤田正晴 | トップページ | フランスの3人っ子優遇策 »

2005年9月29日 (木)

65歳以上の死亡原因と要介護原因

water_lilies 65歳前後での一般診療医療費に関しては9月25日のブログで記載したところですが、今日は65歳以上の死亡原因と要介護原因に関して考えてみたいと思います。65歳以上の死亡原因は第一位が悪性新生物で29%、ついで心疾患(高血圧性を除く)が16%、脳血管疾患が15%で上位3つで60%を占めます。第四位の肺炎10%を含めると70%になります。高齢者の死亡率減少にはこの3大疾患(4大疾患)の減少が欠かせません。一方で65歳以上の要介護原因は第一位が脳血管疾患で26%、ついで高齢衰弱が17%、転倒・骨折が12%で上位3つで56%を占めます。第四位の認知症11%を含めると67%になります。高齢者の介護予防にはこの3大病状(4大病状)を防ぐことが欠かせません。死亡率減少には「メタボリック・シンドローム」のブログに書いたような生活習慣病予防で31%の死因に効果が期待される(26%の要介護原因にも効果が期待できます)一方で、悪性新生物予防と「中内功と後藤田正晴」のブログで書いたような肺炎予防が不可欠です。介護予防には「介護予防」のブログで書いたような運動器の機能向上のために医療におけるリハビリテーション的な機能保持訓練で12%の要介護原因に効果が期待できます。栄養改善によるアクテイビテイ低下防止や身体機能向上で17%の要介護原因に効果が期待できます。また口腔機能の向上で誤嚥防止(誤嚥性肺炎防止)やADL改善・コミュニケーション機能向上が求められます。「予防」領域は効果のエビデンスを定量的に測りにくいことと、報酬の低さが普及を妨げてきています。今回改正された介護保険法でもこの点における更なる考慮・対応が必要です。

|

« 中内功と後藤田正晴 | トップページ | フランスの3人っ子優遇策 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/138168/6169753

この記事へのトラックバック一覧です: 65歳以上の死亡原因と要介護原因:

« 中内功と後藤田正晴 | トップページ | フランスの3人っ子優遇策 »