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2005年10月23日 (日)

医師・看護師・薬剤師・介護士・ケアマネージャー

医師といっても、内科医・外科医・産婦人科医・小児科医・精神科医・皮膚科医・眼科医・耳鼻科医などなどさまざまです。医師になってからそれぞれの科で研修を積んで、何例もの診療を行って技術を磨き、またそれぞれ専門医資格もあります。2年間の臨床研修の義務化も2年前から始まりました。耳鼻科医から眼科医になる場合には、通常一から専門研修しなおしです。

一方で看護師には(正)看護師と准看護師がありますが、何科に勤めていても内科看護師・外科看護師などはありません。しかし、医師が各科に分かれて専門研修を経てその専門科で診療をしているのに対して、看護師にはまったく研修システムがありません。勤務する科もばらばらです。各病院で研修させているといってもシステム化されていません。一方で、医師の「ヒヤリ」「ハット」事件・医療ミス同様、あるいはそれ以上に看護師の「ヒヤリ」「ハット」事件・看護ミスもあります。

こうした状況下で看護師の診療研修も必要ではないかとの議論がでてきます。一方で、看護師は女性が多いためか(出産・育児に関係があるのか?)、また夜勤勤務が多いためか、離職率が高く(就職後1年で新人看護師の9%以上が離職します)、看護師資格をもっていてもいかされていない状況にもあります。また看護師が「診療の補助」のため研修は必要でないとの考え方もあります。

准看護師は高校の看護課程でも資格をとることができますが、一方で大学の看護学科でを卒業して看護師の資格をとったり、高校卒業後の専門学校や短期大学で看護師の資格をとったりとばらばらです。薬剤師は2006年4月から医師・歯科医師同様に6年の教育年限に延長されます。歯科医師も2006年4月から1年間の研修が必要になります。看護師の教育年限・臨床研修の是非はこのままでいいのだろうか?

「ヒヤリ」「ハット」事件・医療ミスは医師の臨床能力を高めるだけでは解決できません。看護師・薬剤師の臨床能力の向上も必要です。それには看護師の臨床研修の必要性、准看護師との業務の区別なども必要かと思われます。チーム医療の一翼を担う看護師の習得すべき専門知識、技術も増えてきています。看護基本業務103項目(就職後3ヶ月たっても35項目しかできないとのアンケート報告もあります)は資格をとればすぐできるものではありません。

さらには介護士も、1・2・3級ヘルパーに介護福祉士という資格区分がありますが業務にはまったく区別はありません。1・2・3級ヘルパーは講習を受けるのみで資格がとれます。一方で業務内容は一部では看護師と変わらない面もあります。「ヒヤリ」「ハット」事件・介護ミスが起きる原因はここらにもありそうです。

またケアマネージャーも大学・短大・専門学校などで正規の教育を受けているのではなく、医療・介護資格者の上乗せ試験資格で取れるのです。通常は独学や通信教育で試験対策をするのみで、ケアマネジメントの正規の専門教育を行う学校は日本にはないのです。

医療・介護の資格職には様々な問題があります。これを解決せずに安全な医療・介護の確立は難しいのではないでしょうか?

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コメント

第一回ITを活用した生活習慣病指導のためのテレメンタリング研修会
昨年度、試行的に開催し、大変な好評をいただきました。
今年度は、厚生労働省の後援もいただき、より生活習慣病指導に焦点を当てた研
修会といたしました。
テレメンタリングに関心のある皆様、また、システム構築にあたってのコミュニ
ケーションに関心のある方々のご参加をお待ちしております。
主催  日本遠隔医療学会
後援  厚生労働省
日時  平成18年3月11日(土)9:00-17:00
会場  東京国際フォーラム ガラス棟
対象  医療・保健関係者および生活習慣病指導のためのテレメンタリングに関
心をもち、何らかの経験を有するか、これから実践しようとする者。企業関係者
皆様の参加も歓迎致します。
参加費 5,000円
定員  70名(申し込み先着順)
http://square.umin.ac.jp/jtta/telement/telement.htm

時間講義内容講師
9:00-9:45 生活習慣病の基礎 メタボリックシンドロームとは 
木村 穣 関 西医科大学 助教授
9:50-10:35 生活習慣病対策への行政のとりくみ 
矢島 鉄也 厚生労働省健康局 生活習慣病対策室長
10:40-11:25 IT活用の生活習慣病指導に利用される機器
  鎌田弘之 岩手医科大学 講師
11:30-12:15 テレナースによるメンタリング
 亀井智子 聖路加看護大学 助教授
12:15-13:30 昼食
13:30-14:15 テレメンタリング(1) カウンセリング技法
 村瀬澄夫 信州大学 教授
14:20-15:05 テレメンタリング(2) メール、データ等を利用した
ストア・アンド・フォワードコミュニケーション技法
 佐藤恵美 産業精神保健研究所
15:10-16:15 テレメンタリング(3) TV電話等の映像による
リアルタイムコミュニケーション技法 
酒巻哲夫 群馬大学教授
16:20-16:50 知識理解度判定テスト解説および自己採点
16:50-17:00 修了式

遠隔医療学会からのご案内です。
本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
http://square.umin.ac.jp/jtta/

投稿: メディカルテクニカ | 2006年1月19日 (木) 14時45分

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