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2005年11月30日 (水)

高齢者保険制度

75歳以上が加入する高齢者保険を2008年度に創設する方針になった。

市町村単位での高齢者保険制度案に対して、介護保険で手痛い目にあっている市町村の反対から県単位での保険制度になりそうである。

高齢者保険制度は国・県などの税財源も投入されることになるであろうから、純粋な保険というよりは医療補助制度的な側面が強くなる。介護保険が市町村の財源投入されているのと同様である。早晩、介護保険も市町村から県単位への運営になっていくであろう。

高齢者保険制度(医療補助制度)の懸念材料は全国一律の医療が受けられなくなる可能性があることである。介護保険では2006年4月の改正介護保険制度でこの事態が一足早く現実化する。

国は自らの失策を県・市町村に押し付けようとしているのではないか?

医療・介護の制度が充実した県・市町村とそれ以外の県・市町村の差が今後問題になってくるであろう。県・市町村の財源次第であろうが、平成の市町村合併の第二段が高齢者の医療・介護制度をきっかけに起こりかねないものと思われる。道州制の議論も出てくるのではないか?

道州制は、広域ブロックでのがんセンター、難病センター、高度医療センターを効率運営する面でも有効な手段であるとは思われるが、実現には紆余曲折がありそうだ。

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2005年11月29日 (火)

介護予防における筋力向上

介護に至る原因の廃用症候群、転倒骨折を予防するには筋力向上を目指すのが望ましいとのことで介護予防に取り入れられます。

筋力を向上させるにはまず栄養改善、そして関節可動域が確保されているか、血圧・心電図・貧血その他の医学的問題で筋力向上訓練が妨げられないかをチェックします。

筋力向上トレーニングが可能であるなら実際に訓練開始です。

必ずしも流行のパワーリハビリテーション器機を常備していなくても大丈夫です。

要は足に関しては膝伸ばし、後方への蹴りだしなどで筋肉量減少を予防し、スクワットの要領で持久力や下肢の筋力向上を目指すのです。上肢も同様です。

ストレッチマットで軽運動したり、バランスパットで機能面のトレーニングをしたり、バランスボールを用いたりする延長にマシントレーニングがあります。無用な機械導入の必要はありません。パワーリハビリテーションの機械が必要だと言い出せばローイングMF、チェストプレス、レッグEX&FLEX、トーソEX&FLEX、ヒップアブダクシン、ホリゾンタルレッグプレスなど総額何百万円もつぎ込まなければ、またそのスペースがなければ介護予防の筋力トレーニングが行えないなどといったおかしな事態になります。簡単な補助具で十分です。

バランスボール

筋力向上はどこでも誰でもできます。そのノウハウがあるかどうか。安価な補助具をうまく使えるかどうかにかかっています。介護予防は家庭や地域で気軽にがスローガン。年をとっても、年をとったからこそ運動の習慣が必要なのでしょう。

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2005年11月28日 (月)

食事の中に含まれる効能

この夏は寒天がブームであったようですが、その効能は食物繊維。ダイエット寒天なる一人歩きもあるが、要は「カロリーダウン」目的の寒天ブーム。アロエにも食物繊維が含まれるとされています。

一時ブームをおこした赤ワイン。その効能はポリフェノール。ココアやチョコレートにも含まれるとされ、「適度」なら虚血性心疾患予防にいいともされた。

古くは青魚に含まれるDHA、EPA。これらも虚血性心疾患予防にいいとされています。

EPA

ブルーベリーにはアントシアンが含まれ目にいいとか、

ブルーベリー

海洋深層水にはミネラルが含まれているとか、

唐辛子のカプサイシンが体脂肪を燃焼させるとか、

緑茶のカテキンには抗酸化作用があるとか、

ヨーグルトには乳酸菌が含まれ整腸作用がるとか、

黒酢にはクエン酸が含まれ疲労にいいとか、・・・

探せばきりは無いけど、それがすべてでもなく、あまり凝ってもなあと思います。

そういえばコエンザイムも根強いブームですね。

コエンザイムQ10

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2005年11月27日 (日)

インフルエンザ脳症

インフルエンザがはやりだすこのシーズン。インフルエンザ脳症が毎年のように騒がれる。

インフルエンザ脳症が多いのは5歳以下の「乳幼児」。熱があるだけではインフルエンザ脳症ではありません。

インフルエンザ脳症ではけいれん、意識障害、異常言動行動などの「症状」がでてきます。

熱のみで無用にあわてる心配はないですが、インフルエンザ脳症は日本で毎年数百人程度の報告があり、死亡率は30%程度とされているので要注意です。

「高熱」以外に「症状」を伴う「インフルエンザ」では入院設備のある医療機関に直行した方がいいでしょう。この3点が重要です。

逆にインフルエンザでも意識がしっかりしている場合にはあわてないで対応することも重要です。

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2005年11月26日 (土)

蚊の媒介する病気

蚊はさまざまな病気を運んできます。古くは日本でも日本脳炎は蚊が媒介していました。

あのマラリアも蚊が媒介します。

マラリアは地球温暖化が3度程度上昇しただけで危険地域が2割程度増加するとも言われています。すでに日本はヒートアイランド現象がひどく、航空機内や渡り鳥にくっついて「輸入」された蚊からマラリアが発生してもおかしくない状況でもあるとされています。

冬でも生きる蚊を見つけたら蚊にとって住みやすい、マラリアも発生しやすい環境が整っていることなので要注意でしょう。

また鳥も鳥インフルエンザだけではなく、マラリアも関与しています。韓国では三日熱マラリアが数年前から感染を繰り返しており、日本での感染も時間の問題かもしれない。マラリアには三日熱(48時間毎)の他、卵型(48時間毎)、四日熱(72時間毎)、熱帯熱(悪性)の種類があり、治療薬もあります。

米国で毎年3桁以上の死者をだす西ナイル熱。これも蚊が媒介する感染症。感染しても8割は症状がなく、症状のある2割のうちの1%は重症化して脳炎などを起こします。治療薬はありません。対症療法のみです。

台湾で2002年に大流行したデング熱。これも蚊が媒介します。重症化したデング出血熱では1割近くが死ぬともされています。治療薬はありません。

唯一の予防は地球温暖化対策でしょうか?

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2005年11月25日 (金)

介護予防における口腔機能向上

介護予防の3本柱の一つが口腔機能向上である。これまでは介護保険の居宅療養指導の歯科医師・歯科衛生士対応になっていたものを充実させようというものである。

居宅療養指導では栄養士によるものもあり、介護予防の栄養改善に相当するものであったのだが、口腔機能向上も同様に居宅療養指導で十分でなかったと思われているのだろうか?

現実的に口腔機能向上と栄養改善の指導は何度も継続させていくのは難しい。居宅療養指導で十分に行われてこなかったものが、介護予防と名前を変えただけで十分に行われるものとは思えない。

口腔機能向上は歯科医院等を中心に行われていくのであろうが、歯科医院には介護予防対象者はどれほどいるのだろうか?歯科医院が望むのは歯科治療を必要とする高齢者であろう。そのため訪問歯科が花盛りで需要を掘り起こしている。

また現在の介護は医療と必ずしも連携が取れているわけではない。介護事業者には介護予防対象者が数多くいるが、口腔ケアを実践していけるスキルをもった人材は必ずしも多くない。また人材を確保しても介護予防ではそれに見合う報酬を与えきれない。一方で介護予防が始まるので対応していかなければならないジレンマがある。

介護予防は名前だけの一人歩きになりはしないか?

実際には介護サービスを重症介護者だけにしぼるための口実なのではないか?

地域包括支援センターで介護予防を管轄するのは民間から行政にサービスを逆戻しさせ、あまり普及しない形骸化した介護予防を行うための方策なのだろうか?

介護予防で雄一、普及しそうなのは機能訓練くらいであろう。

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2005年11月24日 (木)

病院のタクシー乗り場は禁煙タクシーのみに

「喫煙は寿命を10年縮める」との呼吸器センター長の考えの下、都内の一部の病院で2006年1月から病院敷地内のタクシー待ちには禁煙タクシーしか乗り入れなくなるそうである。

「病院」という環境を考えた際に、患者自身は当然のこと、患者の周辺の人も「健康に百害しかない」喫煙をさける環境を作るのは本来あるべき姿そのものである。

禁煙が当然の社会環境、ノーマライゼーションを更に促進していってもらいたい。一部のタクシー会社は全車両の1割近くが禁煙車になっているとのことであるが、喫煙車が1割のみになれたらいいなと思います。

きれいな空気は商品になっているくらいです。

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2005年11月23日 (水)

喫煙者の7割はニコチン依存症

ニコチン依存症の7割は禁煙で失敗している。これは大阪府健康科学センターでの調査報告である。

1・タバコの本数が予定より多くなる。

2・禁煙や減煙できなかったことがある。

3・タバコを減らすとタバコがほしくなる。

4・タバコを減らすとイライラしたり、不快になる。

5・タバコが健康を害しているとわかっていても吸う。

これらの場合はニコチン依存の可能性が高い。

禁煙治療をうけたり、音楽でリラックスしたりしてみては。

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2005年11月22日 (火)

新興感染症

鳥インフルエンザは新興感染症の一つである。新興感染症とはここ数十年で新しく認識された公衆衛生上問題となる感染症のことです。

最近では2002年ごろのSARS(重症急性呼吸器症候群)も新興感染症です。ウイルス感染症とされるもののまだ詳細不明です。

1999年以降米国で認められるようになった西ナイル熱も蚊が媒介するウイルス性の新興感染症です。

デング熱にいたっては熱帯特有の新興感染症とされていたが、台湾でも患者が発生し、温暖化が進行する日本でも患者の発生する可能性がある。

熱帯地方では1969年からのラッサ熱・1977年からのエボラ出血熱・1991年からのベネズエラ出血熱などの人命を脅かす新興感染症も多い。

新興感染症が登場するのは、熱帯雨林帯の乱開発、人口増加と移動、生態系の変化、気候の変化、病原微生物の変異などにより地域特有の風土病が世界的な疫病になることが原因ともされます。

人類の活動自身が悪いともなりかねないが、自然環境を大切にしながら、自然と共生することの必要性を新興感染症が教えてくれているような気もする。

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2005年11月21日 (月)

対GDP比医療費

日本の医療費は対GDP比で7%前後。

これは多いのだろうか?

米国は対GDP比で15%弱。米国よりはるかに安い医療費である。

ドイツで対GDP比11%弱。フランスで対GDP比10%弱。OECD平均が対GDP比9%弱だから日本が先進国の中では医療費をかけていないということになる。この状況で長寿国、WHOの健康達成度の総合評価第一位を必死に維持している。

しかし高齢化社会が先進国中で急速に進むからということで医療費は削減されようとしている。このままでも20年後の医療費は対GDP比11%程度でドイツ・フランス並みにしかならないと厚生労働省は試算している。医療にお金をかけないで何にお金をかけるのだろうか?年金?財テク?いずれも健康であってこそと思うのだがどうなのだろう。

もちろん無駄なコスト、過剰な優遇は避けなければならない。ただ必要な医療サービスがいつでも誰でも受けられる世界でもすばらしい医療制度であることを忘れないでいたい。

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2005年11月20日 (日)

医療事故の防止

医療事故を科学的に分析し、安全策の提言を行うことを主眼とした「医療の質・安全学会」が医療界の大御所、高久史麿氏を発起人代表として発足される。

医療従事者・品質管理工学者・認知心理学者らを集めて幅広い視点からの研究を目指すそうだ。

安全を保つにはお金がかかることや治療・手技の標準化が質の向上には欠かせないことはすでに指摘されてはいる。お金がかかると言われながら医療費は削減しようとする、標準化が必要とされながらオリジナル技術を求めたりする。こうした矛盾に対して有効な提言を求めたい。

医療事故に関するリスクマネージャーを置くとしてもそのコストはどうするのか、医療事故の改善策が出されても多忙な医療従事者にはかえって混乱を招き事故を引き起こしかねない事態になったりと問題は根深い。

しかし医療事故のデータ集めとその解析は有効である。科学的根拠からはリスクマネージャーは置かないほうがいい結果が出るかもしれない。

Evidence Based Medicine(新EBM)とExperience Based Medicine(旧EBM)とのはざまで医療従事者は揺れるものです。

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2005年11月19日 (土)

スペイン風邪と鳥インフルエンザ

1918年ごろに大流行したスペイン風邪のインフルエンザは今話題の鳥インフルエンザと同等あるいはそれ以上の毒性をもつと言われている。

スペイン風邪のインフルエンザウイルスは完全には保存されていないものの、アラスカの永久凍土に埋葬された患者の遺体から遺伝子を回収し、遺伝子工学によって再現したとの報告が米陸軍病理学研究所や米疾病対策センターなどのグループからなされた。

再現されたスペイン風邪のインフルエンザウイルスは鳥インフルエンザのウイルスと似た構造であるとのことだ。

東南アジアではすでに鳥インフルエンザから人への感染も確認されている。その患者からウイルスを分離培養したり、遺伝子工学で再現したりして一刻も早く鳥インフルエンザワクチンを開発、製造することを各国とともにWHOが率先して行ってもらいたいものである。早急に行ってもらいたい。各国の元首のリスク管理能力が問われる問題であると思われる。

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2005年11月18日 (金)

たばこ税を予防医療費に

たばこ税を引き上げて予防医療費に充填する国民運動が始まりそうである。「健康日本21推進全国連絡協議会」が主体になり、喫煙による生活習慣病(脳血管障害・虚血性心疾患)予防や対策費を確保するため、たばこ税の引き上げを求める国民運動を始めるらしい。これにはぜひ賛同していきたいものです。

たばこ税引き上げについては、たばこ事業が財務省所管のため、厚生労働省でなく日本経団連、連合、日本医師会、健康保険組合連合会などで構成する「健康日本21推進全国連絡協議会」が引き上げに向けた国民運動を行うことになった。「ニコチン依存症と関連疾患からなる喫煙病」にはこうした積極的な関与が必要だと思われます。

たばこ税は医療保険での禁煙治療や予防医療費の評価が低いのを補う効果もあるでしょう。更に突っ込んでたばこ税全額を予防医療費・対策費に充填すべきではないでしょうか。

たばこは百害あって一益なし。

マスコミも無償で後援していってもらいたいものです。次は酒税の引き上げでアルコール依存症予防・対策費の確保はどうでしょう。

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2005年11月17日 (木)

介護予防における栄養改善

2006年4月からの介護予防の一つに栄養改善があります。高齢者が寝たきりになる原因の廃用症候群を予防するために栄養をつけようという狙いです。

介護予防の三本柱は運動器の機能向上、栄養改善、口腔機能の向上ですが、アクテイビテイも四本目として考えられるでしょう。

栄養改善(たんぱく質・エネルギーの確保)は口腔機能の向上(経口摂取機能の維持・向上)と密接に関係しており、高齢者のエネルギー・栄養不足から生活機能の低下を防ぎ、廃用症候群を防ぎ、介護を予防していこうというものです。

実際には栄養状態のスクリーニング→栄養アセスメント→栄養ケア計画の策定・実践→ケースカンファレンス→再評価・モニタリング継続といったシステムで運用していくことになるでしょう。

栄養状態のスクリーニングには血清アルブミン値を医療機関で測定するのが厳密的ですが、BMI等の簡易評価表も必要になってくるでしょう。血清アルブミン値は3.5g/dl以下をリスク群とします。

管理栄養士・医師・看護師・介護士・ケアマネージャーの連携で行っていくことになるでしょう。

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2005年11月16日 (水)

認知症と痴呆

認知症=痴呆? 以前は痴呆症状と言われていた状態像が認知症と言われています。しかしアルツハイマー型痴呆は痴呆の病名のまま。アルツハイマー型認知症とはいいません。脳血管型痴呆も脳血管型認知症とは言いませんがそのうち変わってくるのでしょうか?

認知症は中核症状と周辺症状から構成されます。

認知症の中核症状は記憶障害、判断力障害、問題解決能力障害、実行機能障害の4項目です。認知症の程度は家事や周辺整理に関して、関心や意欲や交流に関して、会話に関して、記憶記銘に関して、見当識に関しての5項目から判断されます。

中核症状の記憶障害に関しては記憶記銘から、判断力障害や問題解決能力障害に関しては家事や周辺整理、見当識から、実行機能障害は会話から程度を知ることが出来ます。

認知症の周辺症状はせん妄、幻覚、妄想、睡眠障害、多弁、多動、依存、異食、過食、介護への抵抗、不潔行為、徘徊、仮性作業、暴言暴行、心気、抑うつ、焦燥、不安です。これら周辺症状の程度は関心や意欲や交流に関して、会話に関してから程度を知りえます。

この映画では痴呆(認知症)の進んだ母親を看病する医師エレインの話がでていたような・・・

そういえは精神分裂病も統合失調症に言い変わっているのですよね。

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2005年11月15日 (火)

ピーター・ドラッガーの老衰

オーストリア生まれで、ニューヨーク大学・クレアモント大学の教授を務めたピーター・ドラッガー氏が老衰で亡くなった。老衰という診断は難しいが、95歳なら納得できないことはない。

「経営学の父」「マネジメントの発明者」とされるピーター・ドラッガー氏の語録の中では「知識こそが本当の資本である」「労働力はコストではなく資源である」というのには感銘を受けます。経済学者であるとともに社会心理学者的な面もうかがえるのではないでしょうか。

死亡原因と推定できる病気が認められず、老衰によって自然に亡くなられたと考えられる場合に診断される老衰は日本では65歳以上の死亡の数%で、85歳以上の年齢で自然に亡くなられる場合によく診断されます。

実際には剖検などをすれば直接死因はあるのでしょうが、そこまでする必要性がない場合が多いものと思われます。ピーター・ドラッガー氏のご冥福をお祈りします。

スイーツ&フラワー特集

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2005年11月13日 (日)

鳥インフルエンザ対策

政府の鳥インフルエンザ対策は、海外旅行の自粛勧告、大規模施設の活動自粛、学校・通所施設の臨時休業要請、症状のある従業員の出勤停止、マスクの着用・うがい手洗いの奨励だそうだ。交通機関移動が閉鎖されない限り上記の対策のみでは不十分な気もする。

鳥インフルエンザ(H5N1ウイルス)が空気感染して蔓延すると1918年ごろ流行したスペイン風邪なみに広がる可能性がある。当時は全世界で6億人が感染し3000万人以上の死者がでた。SARS(重症急性呼吸器症候群)ほど感染力はないとされるが、現在の「鳥」インフルエンザが新型「鳥→人」インフルエンザになった際には大流行の可能性がある。「鳥→人」の際に弱いウイルスに変異してもらえると大流行が免れるので幸いだ。

インフルエンザ治療薬の使用優先順位は新型「鳥→人」インフルエンザ患者、医師・警察・消防ら社会機能維持者、心疾患などを持つ緊急性患者、児童・高齢者、一般外来患者の順とのことである。幼児は散剤を使用するのだが、散剤の方が足りなくなる予測もあるがどうだろう。備蓄問題が解決したとの話はまだ出ていない。

ワクチン製造方法も改良されて短期間型になってきているというが、急速に大流行した場合にはワクチン製造が追いつくかどうかも疑問で不安だらけである。鳥インフルエンザ対策のいい話をもっと聞きたいものです。

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2005年11月12日 (土)

渡辺謙と吉井怜

渡辺謙さんと吉井怜さんは白血病の治療後に社会復帰している。渡辺謙さんは寛解後5年以上を経ており、ほぼ完治したといっていいのではないか。最近ではラストサムライやバットマンでも活躍して喜ばしいかぎりです。闘病後は魂が込められているような演技になってきたような気もします。

一方で白血病で亡くなってしまった本田美奈子さんや夏目雅子さんやアンデイ・フグさんは残念な限りです。格闘家のアンデイ・フグさんをみるとどんなに体が丈夫でも勝てない病気があるものだと痛感します。やはり白血病は予防ができないのがつらいところ。

唯一、無用な白血病を防ぎるのは放射線汚染を防ぐことでしょう。長崎や広島の原爆は言うまでもなく、チェルノブイリの放射線汚染では甲状腺がんだけでなく白血病も無用に作ってしまいます。原子力発電から太陽・風力発電のようなクリーンエネルギーへの早期転換を願います。

白血病の早期発見も難しいものがあります。長引く感染症や不明熱などくらいからしか早期発見できないのではないでしょうか?また白血病自身に早期発見の言葉が適応できるかどうかも疑問です。

白血病の治療では白血球の型がマッチングしにくい骨髄移植から現在では臍帯血移植へと研究が進んでいますが、幹細胞の研究が進めばまたちがった治療法がでてくるかもしれません。医学の更なる進歩に期待したいところです。

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2005年11月11日 (金)

夜ぐっすり眠れないのは・・・

不眠症になる場合、うつ病の初期症状であることがあります。喜びがなくなったり、食欲が落ちたり、気力が減衰したりとなってくると要注意です。この場合には休息が必要です。ストレスが過剰であったりするのでストレスを避け、叱咤激励しないようにした方がいいでしょう。心配事や不安が多いとストレスになり、脳を興奮させて寝られなくなります。

早朝、日光を十分なあびたり、明るい光の刺激を受けることで脳内のメラトニン分泌が促進され、夜にはよく眠れるとも言われています。光治療はうつ病でも用いられることがあります。「早起きは三文の得」はここにもあるのでしょう。

睡眠中には成長ホルモンの分泌も活発です。「寝る子はよく育つ」はここにあるのでしょうか。寝ている子供の姿は確かにかわいいものですし、幸せを感じますね。

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2005年11月10日 (木)

日本の長寿県ランキング

現在の日本は100歳以上の高齢者が10年前の4倍に達し、2万5千人以上いる。

2000年のデータでは男性の平均寿命は77.7歳。女性の平均寿命は84.6歳。男女とも平均寿命を超えている長寿県は、宮城県・神奈川県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県・静岡県・滋賀県・京都府・奈良県・岡山県・広島県・香川県・熊本県・大分県である。

特に長野県は男性の平均寿命が78.9歳で第一位、女性の平均寿命も85.3歳で第三位である。沖縄県は女性の平均寿命は86.0歳で第一位だが、男性の平均寿命はベスト5に入っていない。また福井県は男性の平均寿命が78.6歳で第二位、女性の平均寿命も85.4歳で第二位である。熊本県も男性の平均寿命が78.3歳で第四位、女性の平均寿命も85.3歳で第四位である。

男女とも長寿県のベスト3は長野県と福井県と熊本県でいいのではないだろうか。奈良県は男性の平均寿命が78.4歳と第三位だが、女性の平均寿命はベスト5に入っていない。

長野県と福井県の共通点は高齢者の就業率が全国トップクラスだということらしい。働き甲斐を見つけている高齢者は長寿だということだろうか。

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2005年11月 9日 (水)

禁煙外来とアルコール外来

「ニコチン依存症と関連疾患からなる喫煙病」・・・これが喫煙なのですが、2006年4月から禁煙治療が保険適応になりそうです。大変いいニュースです。

ニコチン依存症テスト・喫煙状況把握・ニコチン関連疾患診察→禁煙パッチの処方・禁煙治療プログラム開始→2,4週間後のニコチン摂取量測定・診療・近年アドバイス→8,12週間後のニコチン摂取量測定・診療・禁煙資料等情報提供・・・といった形になりそうですが、やや淡白なイメージです。

アルコール依存症の場合には入院治療もあります。アルコール依存症の専門入院治療病院もあります。ニコチン依存症も専門入院治療の適応まで積極的に保険適応を認める必要があるのではないでしょうか?

喫煙では心筋梗塞・狭心症・高血圧・末梢循環不全・肺がん・肺気腫・喘息・食道がん・口腔がん・咽頭がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・逆流性食道炎・妊娠中の胎児悪影響(早産・流産・周産期死亡・先天奇形)・脳梗塞・聴力障害・しわ・口臭・歯周病・口内炎・アレルギー性疾患・ニコチン依存精神疾患などかなり多くの病気を誘発させます。

喫煙は飲酒にも密接に関係しており、禁煙・節酒は日本社会の文化・ポリシーとしていくべきでしょう。喫煙・飲酒をなんとかしたい方はアルコール外来・禁煙外来を受診しましょう。

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2005年11月 8日 (火)

飲む発毛剤(正式には脱毛症用薬)販売へ

今月末には飲む発毛剤が販売されそうです。正式には男性型脱毛症用薬。女性は対象外です。医師の処方の下に使用できる医薬品ですが、保険が効かないのでバイアグラと同様の扱いです。ドラックストアでは買えません。

これまでの発毛剤・育毛剤が皮膚につけるのに対して、内服剤なのが画期的ですが現在世界60ヶ国ですでに使われています。毛母細胞を刺激する「リアップ」より根本的な治療(脱毛にかかわるDHT(男性ホルモンの一種)を作る酵素の働きを妨げる)になります。

診療費とは別に薬自身の値段は1mg1錠で300円弱になりそうですが、1年間内服すると58%の人に改善効果が見られ、40%の人が現状維持だったというが、4%の人で性機能障害(勃起不全・性欲減衰・精子減少)などの副作用も認められているので要注意です。副作用は内服を止めれば改善されるそうです。

女性に適応はないのですが妊婦は男性胎児の場合、生殖器に異常を与えやすいので要注意です。男の子の授乳中の婦人も要注意です。

医師の診療を受けて、正しい使い方で脱毛症を治しましょう。

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2005年11月 7日 (月)

本田美奈子と夏目雅子

本田美奈子さんが急性骨髄性白血病で亡くなった(享年38歳)。ミス・サイゴンや1986年のマリリンで印象の強い女優・俳優で最近ではソプラノ歌手としてもCDを出していた。

本田美奈子さんは今年の1月に入院してから3度の化学療法と臍帯血輸血(造血管細胞移植)に骨髄移植と最善を尽くされていたのに残念です。

白血病といえば、夏目雅子さんも1985年(享年27歳)に他界している。西遊記の三蔵法師役や野々村病院物語・瀬戸内少年野球団など懐かしい。

本田美奈子さん夏目雅子さんとも美人薄命というのはこういうことなのだろうか?

白血病は骨髄性・リンパ性などの種類により、また急性・慢性の違いにより予後が違ってくるがまだ未知の部分も多く、各種治療法で寛解に至ることが主眼で、治癒が難しい場合が多い。急性前骨髄球性白血病はATRAによる分化誘導療法が著効するとされてはいるが・・・

スイーツ&フラワー特集

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2005年11月 6日 (日)

鳥インフルエンザ治療薬

鳥インフルエンザ治療薬の製造・供給は市場原理に基づいている。現在2社から抗ウイルス剤が製造されているが、発展途上国では先進国の備蓄政策のあおりを受けて抗ウイルス剤が確保できない状態になっている。

その抗ウイルス剤も1社の名ばかりが先行して、もう1社の名はあまりでてこない。オイルショックの時のトイレットペーパーもどきの騒ぎの様相を呈しつつあるので冷静な対応が必要である。

抗ウイルス剤は特許製品であるため、途上国では自国に有利な条件で生産技術の移転を要求したり、一方で製造会社は他の製薬会社に製造ノウハウをライセンス給与すると表明したり、生命の重さより金銭の重さや知的財産権が重視されている結果になっているのは嘆かわしい。WHOなどでの仲裁・方策は出せないものなのか?

タイでは抗ウイルス剤の特許が取得されていないとのことでタイ製薬公団が類似成分の薬剤生産を始めるとも表明している。この件はどうなるのだろう。全世界各国で特許を取るのは難しく、一方で闇製造薬がでまわっても困る。

また忘れていけないのは無秩序な投与が抗ウイルス剤の耐性を生み、いざというときに効かなくなる危険性の広報も重要であることだ。

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2005年11月 4日 (金)

脳神経外科医

脳神経外科医は日本は約6000人、米国約4500人、イタリア約1100人で日本はダントツに多い。人口100万人あたりの脳神経外科医も日本は47人、欧米諸国は軒並み10人台である。韓国が38人と多めであるがそれにしても日本の脳神経外科医は世界一多い。

なぜ日本の脳神経外科医が諸外国より多くなるのだろうか?

それは日本では医学部に進んだ後にその人が何科になるかは個人の自由であり、国の医療政策上各科の必要人員が医学部教育に反映されていない結果であろう。医療政策が厚生労働省、医学部教育が文部科学省の管轄なのもこの結果を招いている。

医学部の学生が何科になるかは、おおよそ先輩の勧めとか個人の嗜好まかせの面があるが、一部の科の医師数が多くなりすぎると一部の科の医師の数が逆に足りなくなったりするから問題だ。小児科は不足していると言われている。諸外国では一部の科の医師の育成数に枠を設けたりして調整している。脳神経外科医が多すぎる場合、育成枠を設ける必要はないのだろうか?

日本では歯科のみ医学部とは別に歯学部を設けて育成している。別枠を設けたために歯科医医師は多すぎるのではないかとも言われているが、その対策もなおざりであるような気がするがどうなのだろう。

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2005年11月 2日 (水)

川崎厚生労働大臣

小泉新内閣で川崎二郎氏が厚生労働大臣になった。

川崎氏は政治家になって25年のベテランで3世政治家。57歳。国対畑中心で郵政族だが、郵政民営化関連法案には賛成していた。谷垣派の会長代行でもあるが厚生労働関連に精通しているかは不明。官僚と小泉首相の代弁役になりそうである。どちらの代弁が強くなるかで、医療制度改革の方向性が決まりそうな気もするのですがどうでしょう。

老人医療制度、2006年4月の保険点数改正と難題山積みですが、ビジョンを明確にしてもらいたいものです。

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