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2008年7月23日 (水)

朝日新聞2008年7月21日「横行 不正請求」について

朝日新聞によると「水増し・架空の請求」「保険請求可能なケガとして振り替え請求」「無資格者による治療」が接骨院・整骨院で横行しているという。

「水増し・架空の請求」としては、通院日数を実際より多くしたり(詐欺でしょう)、通院開始日を実際より前にしたり(偽装でしょう)、治療した部位数を増やしたり(偽装であり詐欺でしょう)、治療部位を次から次へと変えたり、過去に治療した患者の保険証を無断使用したり、友人や親族や従業員の保険証を悪用したりと接骨院・整骨院の倫理観のなさが掲載されている。

「保険請求可能なケガとして振り替え請求」としては、はり・きゅう・マッサージなどの治療などで行われていると掲載されています(偽装であり詐欺でしょう)。更には健康食品の代金、マッサージチェアの利用でも行われていると掲載されているから開いた口がふさがりません。

「無資格者による治療」にいたっては、アルバイトに治療させたり、トレーナーに治療させたりしていることが掲載されており(法律違反でしょう)、接骨院・整骨院の無法状態を是正しなければなりません。

毎年5千人以上も柔道整復師が誕生し、接骨院・整骨院の競争激化が背景にあるようですが、株式会社運営の接骨院・整骨院にいたっっては従業員柔道整復師が社会保険にも入っていないなどの劣悪労働条件もあるようです。

今回の朝日新聞の記事は近隣接骨院・整骨院からの指摘が発端のようですが、内部告発がされだすとその不正請求の横行ぶりが更に明らかになるでしょう。近隣接骨院・整骨院からの指摘を受けた社会保険事務局が2年間も実際の指導を行っていないとう記事には二重のおどろきです。

本来、柔整師の保険請求が認められるのが「骨折、脱臼、捻挫、打撲、肉離れ」であるとするなら、骨折、脱臼だけでなく捻挫、打撲、肉離れについても医師の同意書を添付していない場合は原則、保険請求を認めないようにすべきでしょう。そもそも診断行為のできない柔整師が勝手に「骨折、脱臼、捻挫、打撲、肉離れ」を診断するのは難があります。

看護師による訪問看護にも医師の指示書が必要になっており、柔道整復師の「ほねつぎ」にも医師の同意書は必須のはず。

柔整師にかかった患者の治療費は2005年で3100億円にものぼるという。その増加傾向は医療費全体の伸びを上回っており、朝日新聞の記事が指摘するように不正請求の横行分が含まれている可能性が高い。この接骨院・整骨院の治療費の実態調査も必要であろう。

保険の効くマッサージと誤解されている現状を是正する一手として、急性期を超える治療は費用を半減とするなどの極端な逓減制を導入していくのも必要ではないだろうか。ある中学生が4年間にわたり「部位ころがし」の請求をしていたという不正請求記事の抑制効果が期待できるかもしれない。

接骨院・整骨院の不正請求問題は過去にも取り上げられてきているが、政治的圧力でうやむやにされてきた経緯もあり、医療費削減を論ずる前に不正請求の徹底改善を行う必要があろう。3ヶ所以上のけがをしていると請求が半数以上の大阪、奈良、徳島(80%以上)、兵庫、福岡、和歌山、京都(58%以上)になっているのが、関西は柔整師の業界団体が強いといわれていることに関係していないだろうか。

不正請求事業所の保険請求取消処分の徹底がされていないのも問題です。法の隙間をかいくぐって不正請求が横行している現状を厚生労働省や社会保険事務局が放置しているのが根本的な問題でしょう。

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