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2008年10月 1日 (水)

秋の医師国家試験と産科小児科ストレート研修で緊急医師不足対策

厚生労働省の医師過剰予測がはずれ医師不足が深刻な問題になっている。産婦人科や小児科や麻酔科などでは特に医師不足が顕著で、病床閉鎖や出産取りやめや手術不能状態にも陥っている。数年前のデータだが米国での人口当たりの医師数を1とした場合、日本では産婦人科医は0.8、小児科医は0.5、麻酔科医は0.4ともされ医師不足ぶりは著しい。一方で脳神経外科医は3.4、整形外科は2.0とされ医師の偏在問題もある。

医師になるには医師国家試験で合格しなければならないが、年1回の医師国家試験に合格するのは医学部を卒業した人数の8~9割で毎年約7500人程度、医学部を卒業しても1~2割の人が医師になれずに翌年の医師国家試験を目指すことになる。

ところが医師不足が言われていた1985年までは春と秋に医師国家試験は行われていた。医師不足がなくなるとの厚生労働省の予測からか、現在は年1回の医師国家試験になっている。厚生労働省の医師過剰予測がはずれ、医師不足が叫ばれる中、緊急手段として医師国家試験を春と秋の2回に復活させてはどうだろうか。

医師国家試験の合格率は毎年8~9割程度であるが、合格基準に若干不足する医学部卒業生を1年待たせるのでなく、半年で合格基準に到達した医学部卒業生が秋の医師国家試験で合格すれば、春先の病院配属で医師が不足した地域での医師の確保もしやすくなるはずである。

医学部の定員を増やす計画が進められているが、定員を増やしても医学部を卒業するまでの6年間は医師が増えないので即効性はない。それまでの間にでも即効性のある対策を行なわなければ医師不足は解決しない。

また現在は2年間の全科臨床研修が必須化されており、医師国家試験に合格しても2年間の研修を終えなければならない。この制度のため産婦人科医や小児科医になるまでの年限が引き延ばされている。不足する産婦人科医や小児科医を早期に確保する面からも産婦人科と小児科に限ってはストレート研修を認めて人材確保を行なう必要性もあろう。

一方で、脳神経外科や整形外科などへの医師の偏在を避けるためには2年間の臨床研修後の後期研修で外科を終了してからはじめて研修可能になるような制度の導入も必要であろう。

医師不足問題は現時点で起きている緊急性を要する問題である。秋の医師国家試験を復活させる速効策と産婦人科と小児科のストレート研修での人材確保が一刻も早く望まれる事態と思われる。

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